ご挨拶

どのくらいの工事期間が必要なの？

「ねぇ　とも君！家の壁が汚れてきたからペンキ塗ってよ」

ある年の12月27日。
友人の母からの突然の電話でした。

私は、「わかったよ〜正月明けに下見に行くわ〜」と軽く答えましたが、
友人の母はびっくりする様な事を口にしました。

友人の母「今年中にやってよ〜！正月にお客さんが来るのよ〜」
私「・・・・・・」

当時、いくらキャリアが18年のペンキ屋さんでも年末まで残り4日間。
「犬小屋のペンキ塗りじゃないんだから・・・」と。

そのお宅は35坪位なので、私の計算では最低10日間の工事期間が必要なのです。

私が驚いたのは、
友人の母が「お家のペンキ塗りが4日程度で終わるもの」だと思っていることと、
「いいかげんな塗装工事だったらたった4日で終わる」という現実があるということです。

結局、友人の家は、予約待ちのお客さんの関係で翌年の2月まで工事を待ってもらったのですが、
一般の消費者の方がこれ位の感覚で塗装を考えているのかと、驚いたものです。

ところが･･･！
そのお宅の工事を始めて2日目にもっと驚きの事実があったのです。

同じくらいの家の見積もりが、98万円と200万円！？

2軒隣りのお年寄りが散歩の帰りに足を止めてこのようなことを言い出したのです。

お年寄り「キレイになりますな〜！やっぱり250万位かかるでしょ？」
私「・・・・・・」（絶句）

どんな工事をしたら　そんな金額になるのか？
わたしは嫌な予感がして質問しました。

「お客さんの家は、塗装代金が250万もしたの？」

「えぇ、うちは3年前に済ませました。200万ちょうどに負けてもらいました。」

そのお年寄りの家ですが、正確な計測こそはしていないものの、
長年の経験からざっと見たところ、その友人の家と面積はさほど変わらないように見えました。
特別な塗料ではなく、我々塗装業社が普通に使用する材料で200万円！

ちなみに私が友人の家に提示した金額は98万円･･･。

友人だからといって安くしたわけではなく、
我社の正規の料金システムで計算したのですが、
同じようなお宅で、なんと100万円の差･･･。

あまりの金額の差に
「お客さん騙されちゃったね･･･」とは気の毒で言えませんでした。

このようなケースの方、実はたくさんいらっしゃいます。
きちんと業者選びができればこのようなことは防げるのです。