保証書さえあれば安心?
2014.06.05
2018.01.31
ラジオ
【第7回 放送分】
保証さえあれば安心?
田野さん:そのほかに保証、保険などについて、「ここに気を付けないと」「こうしておかないと」というところはありますか。
川口:もう簡単なことを言いますね。保証書を書面でいただきました。会社の印鑑も、そこの会社の社長の印鑑も全部押してある立派な保証をいただきました。それで、5年の保証が付いてます。3年後に「あ、ちょっとこれ、色が剥がれてきたな」「あ、そうか、保証書があるから電話をしてみよう」。電話をした場合に、その会社がなくなっていたら、田野さん、どうしましょう。
田野さん:えーっ! そんな・・・。
川口:そうですよね。会社が倒産していたら、または会社がその場所に存在しなくなっていたら。保証書はいただいているのですが、出していただいた保証は何にも使えない、こんな状態になってしまったらどうですか、さみしいですよね。
田野さん:ちょっと、ねえ、どうしましょう・・・。
川口:どうしましょうね。これは実際に全国でもあるケースなんですね、実は。不具合が出た、じゃあ、電話をしよう。そうしたら、「電話番号は使われておりません」「えー! なんだ? それ」。会社がなくなっている、じゃあ、これは諦めるしかないのか。こういうことが起こるんです。ですから、先ほどのリフォーム瑕疵保険というのは、1年未満ならこういう場合にもきちんと対応ができるということなんです。
あともう一つは、保証書が1社だけだったら、その1社がつぶれてしまったら今みたいに駄目になってしまうではないですか。でも、2つの会社が保証してくれる場合もあるんです。
田野さん:え? 塗り替えは1つの会社にやってもらうけれども、保証は・・・。
川口:うん、保証は2つの会社。要するに、組合みたいなものがあって、その組合の本部が代わりに保証をしてくださると。例えば、塗っていただいた塗装屋さんがつぶれてしまっても、保証期間内ならば組合の元が代わりに保証してくれると。これの方が安心ですよね。
田野さん:すごく安心です!
川口:そうですよね、非常に安心だと思います。
田野さん:では、「そういう保証書が出るんですか?」ということも、工事をする前、見積書の時点でちゃんと確認をしておくべきですね。
川口:うん、確認をしておくべきですが、これはほとんどないです。岡崎でもこういうシステムを取っているのは、当社と戸崎にあるリフォーム屋さんだけです。
田野さん:ということは、お願いしたところが、こんな世の中ですからもしつぶれてしまった、会社がなくなってしまったとなると・・・。
川口:諦めるしかない。
田野さん:ええー・・・。
川口:諦めるしかないんでしょうね・・・。まあ、それは最悪の場合ですからね。最悪の場合ですから頭には入れておいた方がいいと思いますが、最悪の場合はそうなるということです。
ですから、保証書の見方としては、まずきちんと物件の名称、田野さんの家だったら、田野さんのご主人さまの名前。それから、田野さんの家の住所、田野さんの家の塗装をした場所、部位です。壁を塗装しました、屋根は塗装しませんでした、樋は塗装しました。そういう塗装した場所がきちんと記載されていること。あとは、壁の面積、塗装をした面積がきちんと記載されていること。あとは、保証の開始日。開始日というのは、工事が終わって保証書を出していただいて、この日から保証の対象です。これは、普通は足場を外して工事が完了したその日からスタートということです。保証期間は3年なのか、5年なのか、10年なのか。これがきちんと保証書に記載されている。こういう保証書でないとちょっと怖いのではないでしょうか。
田野さん:もう見るところがいっぱいで・・・。
川口:いや、いっぱいあると思いますよ。
田野さん:見落としてしまうかもしれないな。
川口:いかんですね、見落としてはいかんですね(笑)。
田野さん:きちんと見積書の中でそれも確認をして、工事が終わったら安心しないで、その保証書もいただいて。
川口:ええ。契約する前に「どんな保証書を出してくれるんですか?」と、実際の保証書を見せてもらうことも大事ですね。「あ、もう、うちは工事が終わったら保証書を出しますから」という人も中にはいると思うのですが、「じゃあ、どんな保証書なんですか? 実際に見せてください」「お宅がお客さまにお配りしている保証書を実際にこの目で見せてください」と確認をするといいかもしれませんね。
田野さん:そういうときになかなか出てこない会社はやめた方がいいということかもしれませんね。
川口:ごめんなさい、もうはっきり言っちゃうと、そう思います。
田野さん:いや、塗り替えって、色や種類などそういうことで悩むべきことなんだと思っていたから・・・。そうじゃないんですね、もう会社選び・・・。
川口:一番重要ではないでしょうかね。
第7回放送分
- 第7回-5:塗料は色によって金額が違う?
- 第7回-4:保証書さえあれば安心?
- 第7回-3:リフォーム瑕疵保険って?
- 第7回-2:保障の内容をきちんと確認する!
- 第7回-1:見積書で起きるトラブルと保障の問題
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