梅雨の時期も塗り替えはできるの?
【第50回-1放送分】
梅雨の時期も塗り替えはできるの?
田野さん:こんにちは!
川口:こんにちは。
田野さん:よろしくお願いします。
川口:お願いします。
田野さん:今日もさわやかな川口さんですが…
川口:あはは(笑)
田野さん:季節はさわやかじゃない!
川口:梅雨入り目前。
田野さん:雨ですね。
川口:雨!
田野さん:ジトジトしますね~。
川口:だけど!去年と一昨年を見てみますと、実は6月よりも9月のほうが降雨量が多いんですよね。
田野さん:え!それは…?
川口:去年・一昨年のデータを見ると、9月なんかはカラッと晴れた日が3日とかで。
田野さん:えー。
川口:よく塗り替えで梅雨を気にされる方がいらっしゃいますけど、今は昔ほど深く考えなくていいかな、と思っています。
田野さん:それは気候が変わってきたからってことですか?
川口:その通りです。
今の日本は亜熱帯地方の気候に変わりつつあるので、こんな気象が5年6年続けば、もう異常気象ではなくて、これが通常気象になるので、もう昔の日本の気候とは全く別物と考えるべきだと我々は思っています。
田野さん:という事は、梅雨だからこの時期は外そうというよりかは、工程は組んでおいてその時の天候によって考えていけばいいという?
川口:そうそう。
だから「あんまり深く考えなくていいですよ」と、うちのお客さんにはお伝えしています。
田野さん:確かにいま消費税とかもあるので、駆け込みで…なんて方も多いんじゃないですか?
川口:めちゃくちゃ多いですよ。
田野さん:ですよねえ。
川口:だからというわけじゃないんですけど、あんまり梅雨のことは深く考える必要はないと。
田野さん:色々技術が進歩しているじゃないですか。
その中で、例えば雨でも気にせず塗れるっていう塗料が開発されたという訳ではなくて、気候が変わったからということですね。
川口:そういうことです、気候が変わったんです。
まあ実際は少しの雨なら下塗り材は塗れますよっていう塗料も出てきたんです。
でも、ちょっと怖くて僕らは使えない。
田野さん:うんうん。
川口:雨の日に塗装して喜ぶお客様はいらっしゃいませんから、雨の日はきっぱりやめてしまう。
晴れたらまた入りますねってことで。
うちはそうしています。
雨に濡れない場所ならいいですけど、そうじゃない所はやめちゃっています。
田野さん:あと、このジメジメした季節。
気になるのが湿度だと思うんですが、塗り替えと湿度って関係あるんですか?
川口:あります、あります。
湿度が高すぎると「硬化不良」といって塗料が乾きにくくなってしまうので、あんまりいいことではないんです。
例えば艶がなくなってしまったりとか。
そういう影響がでる場合もあります。
田野さん:じゃあ、せっかくいい物を選んで、希望の色を選んでも、うまくいかないとそれが変わってしまったりとかする?
川口:そうです。
その通りです。
ですから、我々も気を遣うんですけど、何十年の経験がある職人さんなら上手にかわして、うまいこと進めていくと思います。
田野さん:製品の説明書みたいなものがあるじゃないですか。
ああいうものに湿度何パーセントみたいなことも書いてあるんですか?
川口:書いてありますね。
「シビアな塗料です」と記載がきちんとされています。
田野さん:じゃあ、その辺も参考にして塗っていかなければいけないわけですね。
川口:そういうことです、気温なんかは特にそうですよね。
「日中の外気温が5度を下回った時には塗装しないでください」と塗料メーカーの規約できちんと謳われています。
岡崎市でも日中に外気温が5度を下回ることが1月、2月に数日あるんです。
そういう時は我々も塗装をやめてしまいます。
やっても2度手間、3度手間になってしまうので、そういう時はお客様には事情をお伝えして「本日は作業ができないので帰らせていただきます」ということで撤収します。
田野さん:私たちも「このくらいならできるじゃん!」って思わずに、そこはプロの判断に任せなければいけないということですね。
川口:うん、そのほうがいいと思いますよ。
田野さん:いいものを正しく使うためには、プロの判断に任せるということですね。
川口:そういうことです。
田野さん:はい。
ぜひ皆さん、お気を付けいただきたいと思います!
第50回放送分
- 第50回-1:梅雨の時期も塗り替えはできるの?
- 第50回-2:定期的に雨漏りチェックをしましょう!
- 第50回-3:2回目の登場、工事主任の渡部です!
- 第50回-4:塗り替えを依頼する時の手順や用意するものは?