見積もりってその場でもらえる?
2014.07.05
2018.01.31
ラジオ
【第8回 放送分】
見積もりってその場でもらえる?
田野さん:見積もりというのは、その場ですぐに出てくるものなのですか。
川口:とんでもないですね。当社の場合ですが、約10日から、まあ、2週間はかかりませんが、最低でも10日間くらいはかかると思ってください。
田野さん:なぜそれだけの時間がかかるのですか。
川口:これは「調査報告書」をつくるわけです。例えば、屋根の上がどうなっているのか、写真ではなくビデオで撮ります。
それをDVDに焼いてくるということは編集が必要になるわけです。その編集の作業だけでも何日もかかります、3日、4日はかかるんです。それが終わって見積書をつくるために図面を一度CADに起こして正確な塗装面積を出さないといけない。ということは、リフォーム図面という新たな図面をつくり直すわけです。ですから、そこまで徹底的にやるとやはり10日から2週間くらいは必要になってきます。
田野さん:そうだ、そうですね、お話の中でお伺いしましたよね。見積書は実際とそんなに違ってはいけないというところがあるから、ちゃんと図面も起こして細かい計算までやらないといけない。
川口:そういうことですね。これをやる塗装屋さんは実はあんまりなくて、屋根にも上がらず、下から見て「ああ、この屋根は大体こうですね。まあ、図面だけ出してください」という。図面で面積だけ拾って屋根の上の調査をしない塗装屋さんがほとんどなのですが、徹底的にやるとなると、やはり隅々まできちんと見て、目で見て、手で触って調査する必要があると私は思います。
田野さん:例えば、見積もりをしていただくために見てもらいました。その場で「全然しなくていいですよ」「した方がいいよ」ということは、その場では教えていただけるのですか。
川口:もちろんです。この間もお客さまに呼ばれて行ったのですが、お客さまが不安になっているわけです。「どうしてそんなに不安なんですか?」と聞きましたら、外から営業の方がみえて「塗装をやった方がいいですよ!」「お宅は、もうペンキを塗らないとむちゃくちゃになっちゃうよ!」なんて言ってあおるわけです。そして、我々が調査へ行って「まだ大丈夫ですよ」と教えてあげるわけですよ。そうすると安心してくれます。私たちプロの目から見て、「まだまだ大丈夫ですよ。2年後、3年後に塗装する計画を今から立てて、お金をためて、それからやったらどうですか?」と言うと、お客さまはホッとしています。
田野さん:例えば、お客さまは2年から3年後にいくらくらい用意しておけばいいのか、その目安も教えていただけるのですか。
川口:もちろんです。幅はありますが、当然教えますよ。
田野さん:では、例えば、「やった方がいいよ」という場合は、細かい見積書が何日後に出てくるわけですが、その前におおよその金額はその場で聞くこともできるのですか。
川口:もちろんです、聞いてみたらいいと思いますよ。塗料の種類によってもお値段は違ってくるのですが、その場合に我々が聞くのは、「お客さん、この家にあと何年住みたいですか?」「建て替えの計画があるのですか?」、いろいろなことを聞いて「じゃあ、このくらいの塗料でやったらこれくらいのお値段になるのではないでしょうか」という、大体の金額をお教えすることはできます。
田野さん:ということは、こちらから「予算はいくらくらいを限度に考えているのですが、これに合うようにお願いします」いう意見も言えますか。
川口:もちろん言えるのですが、我々としてはあんまり勧めないです。「値段で決めては駄目です」と言います。5年後に引っ越すというなら、そんな高い塗料は必要ないとお伝えするんですが、家を大事にしたいという気持ちがあるならばある程度考えて塗料も選んだ方がいいことをたくさんの時間をかけてはお話します。
田野さん:じゃあ、やはり来ていただいて見積書を出してもらって。
川口:そうそう。まずは何年後に計画をしているのか塗装屋さんに伝えてください。例えば、「10年後に考えているんだけど、今、見積もりを出してください」といっても、この見積もりは全くあてになりませんから(笑)。やっぱり見積もりには「見積もり有効期限」があって、例えば、12月にやるなら3カ月くらい前の見積もりが正確で一番いいのではないでしょうか。それ以上過ぎてしまうとやはり傷みが進行しますから、実際にやるときには見積もりを出したときの状態よりも悪くなっているケースがあるわけです。
だから、工事も12月にやるというなら、9月くらいに見積もりを取って12月にやると。それが一番正確に出ると思います。「来年やろうと思っているんだけど、見積もりだけ今年欲しい」という人は中にいるのですが、「いや、来年やるのなら来年見積もりをしましょう」と、はっきりお伝えするのですが。状況がゴロッと変わってしまいます。だから、いつやるか、まずこれをご家族で決めてそれから見積もりを3カ月から4カ月くらい前に取ったら一番良いではないでしょうか。
田野さん:ラジオネームPさんから「どのくらいの時間がかかるのですか」という質問でしたが、1時間半から2時間という。
川口:調査には1時間半から2時間。工事期間は、家の大きさによって違いますが、約10日から2週間、少し大きいと20日間くらいかかるかな。何人で工事をやるのか人数によっても違うのでしょうが、一般的に10日から2週間と思っていてください。
第8回放送分
- 第8回-4:見積もりってその場でもらえる?
- 第8回-3:見積もりの調査にかかる時間は?
- 第8回-2:保証とアフターフォローの違いは?
- 第8回-1:突然の雨漏り!雨漏りの症状は?
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