田野さん：例えば、今、住んでいる家から色を替えたくない方もいらっしゃいますよね。

川口：います、います。

田野さん：そういった場合、透明でっていうこともできるんですか。
それとも、同じような色を持ってくるんでしょうか。

川口：これは「新築から10年未満」というのが条件になるんですが、マニキュアのような透明なクリア剤というのかな、女性が爪に塗るマニキュアがありますよね。

田野さん：ええ。

川口：あんな感じで透明のクリアでコーティングをかけて10年持たせようという塗料もあります。

田野さん：ええー！

じゃあ、「新築のときにこだわり抜いたこの色は替えたくないわ！」というときは、そういったものを使えばいいということですね。

川口：そのとおりなんです。
ただし、これには条件がありまして、壁が傷んでしまう前じゃないとクリアは塗れないということなんです。

傷んでしまった後では、そのまま傷みが透けて見えてしまうわけですから。

透明のものを塗るわけですからね。
ですから、傷んでしまう前に塗らなければいけない。
すなわち、「新築から10年未満に塗ること」が条件になります。

田野さん：では、それには間に合わなかったけどこの色が気に入っているんだよなというときは、似た色を見つけていただくということですか。

川口：そういうことですね。
また同じ色を塗る、そういうことですね。

田野さん：塗料の色は絵の具みたいにいっぱいそろっているんですか。

川口：いっぱいそろっていますよ。

田野さん：例えば、何色くらいですか。

川口：大ざっぱにいうと、日本塗料工業会が出している色見本では640種類くらいありますね。

田野さん：そんなにあるんですか！

川口：あります、あります。
640色ありますから、お客さまにそのカタログをお渡しすると、ちょっと悩んじゃう方が多い（笑）。

田野さん：私も駄目かも（笑）。
そんなにあるんだったら、でも本当にお好みの色を見つけることができますし、「お隣さんとかぶっちゃった！」なんてこともあんまりないですね。

川口：そうですね。

田野さん：でも、それだけ色があれば、例えば、「塗り方をマーブルにしてください」なんていうのもできるんですか。

川口：あれはやっぱり特殊な塗装になっちゃいますね。
あれはまたデザイン料が発生しますから、またちょっと高くなっちゃうかな。そういうのを選ばれる方って、実は1％くらいしかいないんですね。

田野さん：そうなんですか！

川口：正確にいうと、1％もいないかもしれない。

田野さん：じゃあ、もう皆さん普通に塗り替えをされると（笑）。

川口：そういうことですね。