【第32回 放送1】

塗装の裏話

田野さん：こんにちは。
よろしくお願いします。

川口：こんにちは。
お願いいたします。

田野さん：川口さん、日焼けしました？

川口：日焼けしましたかね？（笑）屋根の上に結構乗るんで・・。
調査に行くと屋根の上に必ず僕が乗りますから。
照り返しがあるのかな？そんなに日焼けしてますかね？

田野さん：うん、先月はそんなにシャツの色と顔の色のコントラストが気にならなかったんですが（笑）

川口：（笑）そうですか。
仕事を一生懸命やってるってことですね！

田野さん：そうですよね～。
さて、5月。
こんなに天気のいい日が続いてるんですけども、今日は天気とはあんまり関係ないかもしれないんですが、せっかくお休みという方もいらっしゃると思うので、塗装の裏話とかがあったら教えていただけないかな～と思うんですが。
何かありますか？

川口：裏話ね～。
沢山あるからね～。

田野さん：えっ！

川口：うーん。
一般の皆様方がどう思っているか分からないんですけども、例えば自分の家を塗装する時に塗装屋さんに直接お願いをするのか、それともリフォーム屋さんにお願いをするのか・・。
これは皆さんどう考えてらっしゃるのかな？と逆に僕が思うんですけど。
実はつい先々週、うちがよく行く材料屋さんで10年ぶりに昔の職人さんとバッタリお会いしまして。
どこの仕事やってるの？って聞いたら、本社は岡崎市にはないんですけど、リフォーム屋さんの下請けをやっていると言うんですね。
その彼も非常にキャリアの長い、昔からの私の友人なんですけど「どう？」って聞くと「うん、気楽なもんです」って、こう言うんです。
「何が気楽なの？」って聞くと「あまり厳しく管理をされない」っていう言い方をするんですね。
どういう事かっていうと、仕事を頂いているリフォーム屋さんの担当者は塗装の事を全く知らないから全部自分に任せてもらえる、検査も何もない、うるさいことを言われることがない、と。
要するに塗装の知識がない人が監督業務をやっているもんだから、職人さんに言わせると何をしようが関係ない訳ですよね。
何をしようがどんな工事をしようが分からない。
管理者が分かっていないっていうのかな。

田野さん：それって・・・

川口：とんでもない事だなって僕は思うんですけど。

田野さん：ええ。

川口：塗装っていうのは必ず下塗りを入れて、中塗りを入れて、上塗りを入れて・・。
最低でもこの3工程が必ず必要な訳ですね。
しかし、例えばその職人さんが「2回で納めてしまおう、下塗りを省いてしまおう」と思った場合、管理をしているリフォーム屋の監督さんっていうのは分からない訳ですよ。
「あなたこれ下塗りを抜いたでしょう、私を誤魔化してるでしょう」っていう事が言えない。
塗装の知識がない人が監督業務についているから分からない。
要するに、悪い言葉で言うと、何を誤魔化したって元請けさんには分からないから、やりたい放題って言うのかな。
とんでもない事だと思いませんか？

田野さん：自分では分からないから、監督さんがしっかりやってくれないと分からないまま分からない事になってしまいますよね。

川口：お客さんから言わせると当然そうですよね。

田野さん：それって・・・え～。

川口：こういうのが実際あるんです。
ただし、塗装屋さんから始まったリフォーム屋さんっていうのも沢山あるんです。
そういうリフォーム屋さんは塗装の知識をものすごく持った人が業務に就いてますから当然そんな事はないんですけど、元々リフォーム屋さんを始める前は例えば水道屋さんだったとか。
ガス屋さんだったとか。
瓦屋さんだったとか。
そういう塗装とは全く無縁というか、関係のない業者がリフォーム屋さんを始めた場合、そして塗装工事をお客さんから受注した場合。
誰が監督をするんですか？誰が管理をするんですか？怖いことですよね。

田野さん：そうですねー！

川口：すごく怖いですよね。
我々は塗装屋さんですから、社長から社員まで全て現場の実践で学んだ知識、技術もありますから、たとえ誰がやろうと管理は出来るわけですよね。
でも、お客さんが高いお金を払って任せたはずの工事が実際はデタラメで納められてしまう・・・こういう現実があるわけです。

田野さん：いやもう、こっちとしては分からないですもんね。

川口：分からないですよね。
だから頼みの綱の監督さん、工事を依頼した会社がしっかり管理してくれないと困っちゃうわけですよね。

田野さん：そうですねー。

川口：僕もね、これはラジオで言ってやろう！と思って（笑）

田野さん：あはは（笑）

川口：いや、これは言わなあかん！と思って。
その会社の名前までは言わないですけど、〇〇リフォームさんなんですけどね（笑）これはいかん！お客さんを馬鹿にしたらいかん！と。
今日の放送で全部言ってやろうと思ってね。