外壁の汚れの原因ってどんなもの?
2014.08.05
2018.01.31
ラジオ
【第9回 放送分】
壁の汚れの原因ってどんなもの?
田野さん:外壁が汚れる理由をいろいろ考えると、うちの場合は、雨、鳥の落とし物だったりするんですが、ほかにどんな汚れがあるんですか。
安井さん:大半が雨といいますか、空気中の汚れです。空気中には、車の排気ガス、工場からの噴煙、そういったものがあります。サッシは一番静電気が起きやすいものですから、そこに付着をします。それがまた空気中の汚れたものを含んだ雨が降ってきて外壁を汚してしまうという。それが汚れのメカニズムなんです。
田野さん:では、あれは空気の汚れが筋になっているということなんですね。
安井さん:そうですね。
田野さん:雨と一緒に落ちてきてしまう。となると、化学物質的なものの汚れのような気がするので、落とすのは難しいと思うんですが、どうなんでしょうか。
安井さん:そうですね。最近は低汚染塗料や超低汚染塗料というものが出ているんですが、そういったものには汚れを落としてくれるような、薬剤を入れて汚れを落とすというような、そんなのが一般的な汚れを落とすメカニズムなのですが、光触媒の場合は分解して落とします。先ほどの酸化チタンが入っていますので、それが紫外線に当たりますと、有機物を分解する性能を発揮するんです。それで、先ほどおっしゃった化学物質のようなものを分解して、雨が降るときれいに洗い流してくれるということなんです。
田野さん:分解してくれる酸化チタンが塗料の中に含まれている。そして汚れを分解してくれる。ということは、その酸化チタンの力が弱くなってしまったらもう汚れは落ちないということですよね。
安井さん:そうですね。
田野さん:これはどのくらい酸化チタンは頑張ることができるのですか。
安井さん:基本的に塗膜の状態にきっちり密着していれば、TOTOの製品でいいますと、最大20年までその性能を発揮してくれます。
田野さん:塗膜。これはどういうことなんでしょうか。
安井さん:ペンキが乾きますと、きれいな外壁の膜になります。それが健常な状態、健康な状態であればきっちりと発揮してくれるということです。
田野さん:健康ではない状態というのは、どんな状態なんですか。
安井さん:紫外線や雨、酸性雨、二酸化炭素など、そういったもので外壁はどんどん劣化していきます。それがよく言う外壁の塗料の耐久年数に関連してくるわけです。その耐久年数といわれるところが過ぎてくると、だんだんそれによって劣化し樹脂が壊れてしまい塗料の膜が弱くなってきます。それを劣化と言っています。
田野さん:それまでの20年は、この酸化チタンが頑張って汚れを付きにくくしてくれるという。
安井さん:そうですね。ほぼ性能を落とさずにちゃんと分解して汚れを落としてくれます。
田野さん:全くもって不思議なんですが、我が家の壁で酸化チタンが頑張っていろいろな出来事を起こしてくれているわけですね。となると、「体に悪いんじゃないの?」と思ってしまうのですが、体に害はないんですか?
安井さん:ありません。最初に申しました酸化チタンという原料は、例えば、日焼け止めクリーム、あとはホワイトチョコレート、そんな中に入っている白色顔料なんです。なので全く健康には問題ないです。
田野さん:では、私たちの身近にある物が塗料に混ざることによって、こういった力を発揮してくれるんですね。
第9回放送分
- 第9回-3:光触媒って本当に効果があるの?
- 第9回-2:外壁の汚れの原因ってどんなもの?
- 第9回-1:汚れが付きにくい塗料ってなに!?
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