塗料の耐用(耐久)年数について メーカーの耐久性はどのように決めているの?
みなさんこんにちは!
岡崎市の外壁塗装店『川口塗装』の鈴木です。
塗料選びの際、メーカーの発表する耐用年数を参考にしていると思います。しかし、耐用年数20年と書かれている塗料でも最近発売したものなどは、その耐用年数に達していません。実際にメーカーはどのような試験を行い耐久年数を定めているのでしょうか。
耐用年数を決めるには促進耐候性試験を行います。促進耐候性試験は太陽光、温度、湿度、降雨などの屋外環境条件を人工的に再現して試験体の劣化を促進させ、製品・材料の寿命をある程度予測できるようにした試験です。この試験にはいくつか種類があるので紹介していきます。
キセノンランプ(XWOM)
自然光に最も近い光源の試験機です。自然環境の再現性の信用性の高さからJIS規格にも採用されています。最近はキセノンランプが促進耐候性試験に用いられることが多いです。
屋外暴露試験
試験体を実際の自然環境下にさらして劣化の状態を確認するものです。耐候性を確かめるために厳しい自然環境の宮古島に試験場があります。
宮古島は、高温多湿で紫外線量も本州の3倍程度あり、塩害や台風も多いため日本の中では過酷な環境になります。ほかにも、北海道では低温や積雪といった条件下で屋外暴露試験が行われています。
サンシャインウェザーメーター(SWOM)
人工的に屋外の条件を再現したもので、60年以上の試験実績の歴史がある試験方法です。促進倍率は屋外曝露の数倍~十数倍程度です。
このような試験で算出される期待耐用年数は、紫外線、温度や湿度など条件が限定されています。実際に岡崎市の環境下で期待耐用年数に及ばないこともあります。そのため川口塗装では31年岡崎市で塗装を行ってきた中で、信用のおける塗料を選定しています。