家にとって一番怖いのは水なんです
2016.10.14
2018.02.07
ラジオ
【第19回 放送分】
家にとって一番怖いのは水なんです
田野さん:これからまだまだ日差しが強くなるので緑のカーテンのためにネットを取り付けようとか、色々なものを打ちつけちゃえと思っている方もいるかもしれないですけど。
川口:そうですね。でも壁にはあんまり穴を開けない方がいいですね。これは本当に思います。
実は私、明日もお昼から日進市で雨漏りの調査に呼ばれてるんです。他の業者さんがどんだけ見ても原因が分からない、と。それで結局うちに相談が来たんですけどね。雨漏りの原因っていーっぱいあるんですよね。もうね、想像もできないところから雨が入るっていうのがあるんですよ。
実は私、明日もお昼から日進市で雨漏りの調査に呼ばれてるんです。他の業者さんがどんだけ見ても原因が分からない、と。それで結局うちに相談が来たんですけどね。雨漏りの原因っていーっぱいあるんですよね。もうね、想像もできないところから雨が入るっていうのがあるんですよ。
田野さん:え、雨漏りの原因はいっぱいあるって言いますけど、雨漏りって穴が開いているかヒビが入ってるかしかないですよね?
川口:そう思うでしょう。例えばね、窓ガラスのアルミサッシの重ねから入るとかね。毛細管現象って言うんですけど、僕らが想像もつかないところから水って侵入するんです。
田野さん:えー!
川口:水っていうのは狭いところ狭いところに入っていこうとする習性があるんですよね。だからね、髪の毛のような目には見えないようなひび割れからスッと中へ入る場合があるんですよ。
田野さん:えー!
川口:毛細管現象って聞いたことないかな?
田野さん:ないー!
川口:例えば、喫茶店に行くと、昔は砂糖が角砂糖だったでしょう?コーヒーの表面に角砂糖の角をちょこっとつけるだけでシューっとコーヒーがあがってくるじゃないですか。あれが毛細管現象っていうんです。
どういったことかと言うと、角砂糖は密度が濃くないというか、砂みたいなのをギュって固めているだけなので、あれを顕微鏡でみると中は穴だらけなんですよ。そこの狭い穴にコーヒーがシュッと潜り込むんですよね。
だから壁にもね、本当に目に見えないようなヒビ割れが入っているとね、水ってのはそこから奥にシューっと入る習性があるんですよ。
どういったことかと言うと、角砂糖は密度が濃くないというか、砂みたいなのをギュって固めているだけなので、あれを顕微鏡でみると中は穴だらけなんですよ。そこの狭い穴にコーヒーがシュッと潜り込むんですよね。
だから壁にもね、本当に目に見えないようなヒビ割れが入っているとね、水ってのはそこから奥にシューっと入る習性があるんですよ。
田野さん:怖いー!
川口:本当に怖いんですよ。ですから天井裏っていうのはマメに覗いたりとか、あとは室内の壁紙が「お?なんかちょっと剥がれだしたな」とか「ちょっと浮いてるな」とか、そういうのは気を付けた方がいいですね。
田野さん:えー!雨って単純に上から下に流れてくるだけなのかなって思ってたけど、そういう訳じゃないんですね。
川口:家にとって一番いけないのは何かっていうと、前も勉強したと思うんですけど紫外線なんかじゃないんですよね。家にとって一番悪いことって水なんです。水を絶対に入れない。水さえ入れなければ今の日本の住宅っていうのは30年なんかじゃなく、60年70年へっちゃらで住めるんです。要は、昔の奈良や京都にあるお寺や神社って1400年経ってもまだ立ってるでしょう。あれはね、壁に水がかからない工夫がされてるんですよね。軒先がものすごく長かったり・・・。
田野さん:あ!確かにそうですよね!うん。
川口:あとね、下を覗くとね、柱が石の上に乗っかってるんです。束石という石の上に柱を立てて家ができてる。要するに、石の上に建っている家ってことです。地面の水を吸い上げないから長持ちするんです。
田野さん:すごーい!川口さん、建設のすごいプロフェッショナルだ!
川口:だってそうでしょう。法隆寺なんて1400年位あるけど、まだ建ってるじゃないですか。なんで日本の家が2、30年ばっかりでダメになるか。それはまず軒先が短いですよね。30センチ40センチしか軒がないでしょ。
田野さん:もう全くね。雨が降ったらすぐ窓から水が入ってきますからね。
川口:そうでしょう。ああいうお寺だとかって雨が土砂降りになったって壁に水がかからないよね。
田野さん:雨宿りできちゃうくらいありますもんね。
川口:何メートルも軒先が長いから、水がかからないから、家が長く持つ。千年経っても大丈夫ってことなんです。
田野さん:うわ~そういうことなんだ~!
川口:そういう理屈なんです。だから伊勢神宮なんか20年に一回式年遷宮って建て替えるでしょう。あれはね、束石の上に柱が建ってないんです。地べたにずどーん!と柱を置いちゃうわけですよね。だからやっぱり柱が水を吸い上げちゃうんです。だから出雲大社でも60年に一回建て直すっていうのは要はそういうことなんですよね。
田野さん:川口さん!じゃあ塗り替えじゃなくて家建てましょうよ!(笑)
川口:いやいやいや(笑)だから塗替えもとにかく10年に一回マメにやってやれば、日本の家は50年でも60年でもへっちゃらで住めるっていうことなんですよ。
田野さん:うわ~でも、それだけ水が怖いってことですよね。
川口:水が一番ダメってこと。だから塗装が大事なのは分かるでしょっていうのはこういうことなんですよね。
田野さん:そうですよね。塗装によって水の侵入も防ぐことができるってことなんですね。
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第19回放送分
- 第19回-1:太陽光パネルを載せるのは雨漏りの原因No.1
- 第19回-2:定期的に屋根裏のチェックをしましょう!
- 第19回-3:家にとって一番怖いのは水なんです
- 第19回-4:業者選びが大事な理由
- 第19回-5:塗り替えだけでなく雨漏りもご相談ください!
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