塗装が進歩する仕組み
【第43回-3放送分】
塗装が進歩する仕組み
田野さん:色々な機能性塗料が出てくるよ。
時間が経つにつれて色々出てくるよという話でしたが、私たちは、例えば放送ですと新しい機械が出たよというのは自分たちで勉強しに行かないと手に入れることができないですけど、川口さんたちみたいなお仕事の方もどこかに勉強しに行ったりとか情報収集したり新しい塗料の勉強ってされるんですか?
川口:そうですね。
塗装屋さんが新商品を知るのは、本来は材料の塗料販売店の営業マンさんがこんなの出ましたけど使ってみてくださいとか、新しいカタログを持って塗装屋さんの所に営業に来るけど、我々は塗魂ペインターズといいまして日本、今や世界中で塗料のボランティアをやっている団体なんですが、我々は塗料メーカーとすごく親密なので、あるメーカーさんは僕らがテストする場合もあるんです。
この塗料どんなのか塗ってみてくださいとか、販売前に我々が実際に現場でテストするという事もあります。
田野さん:へぇ~、じゃあ使った感想をお伝えしたりとか?
川口:そうです。
お伝えしたり。
塗装の業界では、わりと我々は最先端の情報を一早く入れることが出来ると思います。
田野さん:情報はもちろんですけど、Win-Winなんですね。
新しい商品をお試しできるし、使い心地を聞けるし、どっちにとってもいいお話ですよね
川口:そうですね、開発人というのは実際の現場の声を一早く知りたいですからね。
我々なんかがまだ早いんじゃないかな?とか、もう少し塗料の粘度を下げた方が塗りやすいんじゃないかなとかいろんな意見をお伝えすることもあります。
田野さん:塗料を開発していくときは開発者というか研究者の方が作っているんですか?
川口:そうですね、各塗料メーカーには技術人というのがいますので、技術の人間たちが研究して塗料を作っていると思いますよ?
田野さん;それより川口さんたちが作った方が、より現場の意見に寄り添ったものが作れるんじゃないかと思いますけどね
川口:僕らの意見を参考にして技術の方が作るというのが一番いいんでしょうね。
田野さん:そのために普段から声を頻繁に届けたり、こんなリクエストあったよというのを届けるんですか?
川口:その通りです。
全てのメーカーではないですけど、限られたメーカーでは実際にその本社に出向いて我々の塗魂ペインターズの仲間が出向いてテストを何度も繰り返したりすることもあります。
田野さん:へぇ~、そうやって進歩しているんですね!!
川口:そうですね!
田野さん:でもその分覚えることもたくさんになってきますよね?
川口:そうですね、その通りですね。
まぁ、勉強勉強ですよね。
第43回放送分
- 第43回-1:塗装屋に出来ることは決まっているのです。
- 第43回-2:塗装は下塗り材と壁との相性が大事なんです。
- 第43回-3:塗装が進歩する仕組み
- 第43回-4:資格や経験ってやっぱり大事です。