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行列のできるマイホーム塗り替え相談室

見積もりで大事なのは値段じゃない!

2018.02.07 2018.06.01
ラジオ

【第34回-2放送分】

見積もりで大事なのは値段じゃない!

川口:その中で、今日は見積もりの比較の仕方。
2社、3社さんと見積もりを取られている人がほとんどなんですけど、どういうところを見たらいいか。
田野さん、どうでしょうか?

田野さん:う~ん・・・。
つい、値段って言いたくなっちゃうんですけど、それがいけない事がよく分かったんで。

川口:そうですね。

田野さん:いろんなこと勉強している間に何が大事だったのか分からなくなってきちゃいました。

川口:全く今のその通りで、まずは価格の安さだけで比較をしてはいけないっていうことなんですね。
これは一番大事です。
まぁ、やっぱり塗装のことを皆さん知りませんから、比較するところが値段になってしまうのはしょうがないんです。
だから、このラジオを通して勉強会を今までずっとやってきたんですけども。

田野さん:はい。

川口:まず絶対にいけない事は「値段が安いから、ここにしよう」こういう決断は絶対やめるべきだと思います。

田野さん:いや~、でも安いほうが嬉しいですよ・・・?

川口:僕も嬉しいですもんね、安いほうが。
ただね、値段っていうのは必ず根拠がなければだめなんです。
なぜ安いのか、なぜこれほど値段が違うのか。
必ず物事には理由がありますよね。

田野さん:はい。

川口:「どうして安いのか」これをきちっと見極めなければいけない。
まずは工事内容の範囲をきちっと確認するという事が大事になってきます。
どういうことかというと、一番多いトラブルは「塗装工事が終わりました」と塗装屋さんが言うんですけどね、お家の人が「あれ?ここも塗ってくれるんじゃないの?」「あそこも塗ってくれるって言ったよね?」という事なんです。

田野さん:はい・・・

川口:これが、見積書にきちっと書いてあるかどうか。
口約束だけでは当然ダメでしょうし、塗るところと塗らない部分が明確になっている見積書。
これが一番基本中の基本だと思います。

田野さん:例えば、南側壁全面とか、そういう書き方では間違っているっていう事でしょうか?

川口:大間違いだと思います。

田野さん:でも、全面って書いてあるじゃん!って思うんですけどそれではだめなんですね。

川口:やはりきちっとした面積が書いてないとダメですよね。
東西南北で各面積、東面が何平方メートルとかそこまで細かくないにしても、お家全体のペンキを塗る面積が何平方メートルあるかっていうのは絶対に出してもらわなきゃいけない。
一式だとか、一面いくらとか、坪いくらとか、これでは絶対にダメです。

田野さん:でもお家を買うときによくチラシを見ると、一坪二坪、坪で書いてあることがよくありますよね?

川口:ですね。
ただ、坪というのは床の面積ですよね?ペンキ塗るのは床ではなくて壁ですから。
坪で計算すると大変なことになっちゃいますよね。
40坪も35坪も壁を塗る面積は同じなのに値段だけ変わってくるという事はあってはいけない事だと思います。

田野さん:そっか・・・坪って言われるとそれで正しい気がしてしまいますが、そうではないという事ですね。

川口:塗るのはあくまでも外壁、壁ですからね。
土地、床を塗るわけではないですから坪で塗装の値段を出すというのは非常に間違っているという事を皆さん必ず頭に入れておいてほしいですね。
〇坪までいくら、これは決して信頼できる見積書ではありません。

田野さん:なるほど。
では、いろんなところで見積もり取って、ちゃんと平米数書いてありました。
でも、ここは10平米、こっちは60、って全然大きさが違いました、っていうときはどうしたら?

川口:これは本当にね、田野さん、おっしゃった事そのままなんですよね。
3社取ったら3社とも面積が違うんですよね。

田野さん:えぇえ~!

川口:お客さんが一番迷っちゃうんですよね。
これは「図面貸してください」て3社とも同じ図面を持って帰るんですけど、見積もりが出てくると3社とも違うんです。
これは非常に遺憾です。
まぁ、それを正確にしようと思うと図面を近くの建築事務所に持ち込んで、外壁の積算をしてください、なんていうと当然有料になってしまうんですが建築士さんがきちっと面積を出してくれます。
しかしそれだとお金がかかってしまうので…塗装屋さんの中には図面を一度、CADソフトっていうコンピューターで積算するソフトがあるんですけれども、CADシステムの中に図面の数量を入れて正確に出してくれる塗装屋さんも中にはあります。
これはもう間違いない面積だと思って結構です。

田野さん:じゃあ、そういうところもしっかり話を聞いてどういうことでこの面積が出てきたんですか?っていうのも確認をして

川口:そうです。
あと、自分で面積って測れるんですよ。
自分で定規を用意して家にある立面図で面積を測ることもできますので、簡単に測ってみて「あれ?これはちょっと違いすぎるぞ」とか「大体ここはあってるんだ」ってのをある程度は絞れますよね。
皆様も。

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