積極的にかかわろう!
【第33回 放送3】
積極的にかかわろう!
田野さん:では、ちゃんとした契約書が渡されました、でもいろんなところでよく耳にするんですけれど 、「ここはいろんな事書いてありますから家に帰ってから目を通してくださいね。」なんていうのもよくあるかなと思うのですけれど。
川口:あのね~、まぁ、あんまりよくないんですけれどね。
とにかく説明をしてもらう。
これはどういう意味なんですか、と。
ここに書いてあるのはどういう意味なんですか、と一つ一つ記載されている項目を全部説明してもらうってことが大事です。
田野さん:はい。
川口:後で読んどいてねって、後で読んでこれはダメだと思ったら8日以内にクーリングオフができるわけですから、それはそれでいいんですけれども、絶対確認してほしいな~。
一個一個どういう意味ですかって納得がいくまで質問をしてみる。
これが大事だと思います。
田野さん: いろんな説明が書いてある部分を、そこで説明を受けずにあとで目を通しておいてくださいねって言われて持って帰ったらクーリングオフ制度について何も記載がされてなかったってなると、クーリングオフできないんですか?
川口:いや、できますよ。
田野さん:それでもできる?
川口:できます。
とにかく、契約書っていうのは厳しい法律・ルールがありまして、不備があった場合はすべて解約の対象になりますのでその辺は国のほうもしっかり考えていると思います。
田野さん:ちゃんと守ってもらえてるからと甘えるのではなく、自分たちでも勉強しながらちゃんと契約書を交わしていかなければいけないということですね。
川口:もちろんです。
難しいですよね~。
難しいですけれども一番大事なことかなぁ、ここが。
田野さん:順番としては、見積書を出してもらう、そのあとに契約書?
川口:見積書の前に現場調査をきちっとしてもらう、見積書を出してもらう、それで自分に合ったプランをチョイスする。
それも一緒に相談に乗ってもらってね。
それから、契約。
それが一連の流れですよね。
田野さん:そこまで来てやっと塗り替えが始まるってことですね(笑)
川口:やっと始まるんです。
やっと始まって、工事の内容が乱暴だったら意味がないですから、最後まで気を抜けないですよね~。
田野さん:でも、ここまでがとにかく一番大事なことなんですよね。
塗り始めてしまえば塗るだけって言ったらアレなんですけど「塗る」工程なので、もうお任せ、じゃないですけど私たちはもう手が出せないわけですから。
川口:でもね、工事が始まってからも「今日は何やったんですか?」とか「今日壁に塗ったこれは何ですか?」「見積書のどの部分が今日の工事なんですか?」とか、たくさん質問するべきだと思いますね。
田野さん:それはしてもいいものなんですか?
川口:もちろんです。
必ずしたほうがいいと思います。
田野さん:ちょっとうるさがられるんじゃないかとか邪魔になるんじゃないかとか色々思ってしまうんですが。
川口:ははは(笑)
田野さん:聞いてもいいものなんですね。
川口:たくさん聞くべきだと思います。
やっぱり10年に一度のことですよね。
で、お高いお金を払うわけですから納得ができないことが一つでもあったらいけないと思いますよ。
田野さん:なるほどねぇ~。
川口:うちのお客さんなんかは職人さんの隣、足場に上がってきてくださって一緒に工事をやってくださる人も中にはいらっしゃるんですよ。
面白いですけどね。
田野さん:それはやってもいいんですか?
川口:いやぁ~、気を付けてくださいね~って(笑)定年を過ぎた方なんですけどすごく元気な方で、職人さんの隣に座って作業をする。
これも一つの楽しみなんでしょうね。
自分の家がきれいになっていく。
どういうことをやっているんだ?って質問しながら非常に楽しんでやってくれましたよ。
田野さん:へぇ~!でも確かに、自分の働いてきたお給料が積み重なってやっと建ちあがった自分のおうちですからね。
自分でやりたいですよね。
川口:少しでも自分で手を入れたいっていう気持ちが強いんでしょうね。
でも、そういうお客様のほうが家を大切にしてるっていう証拠でもあるんですよね。
私は大歓迎ですね。
田野さん:そういうのはちょっと困ります、入ってこないでください!なんて言うのではなく、ちゃんと仲間に入れてくれるような?(笑)
川口:でも、もちろんこれは必ず安全が確保されているってことが当然大前提ですよ。
ヘルメットも無し、安全帯も無しで屋根の上に登ってこられたらこれは「ちょっと待ってください!ヘルメットつけてください、安全帯もつけてください!」って必ず言いますけど。
それを守ってくださるのならいいと思いますよ。
田野さん:なるほどね。
じゃぁ、ぜひ皆さんの手でも!下のほうだったら小さいお子さんでも記念にひと塗、なんてこともあるかもしれないですもんね。
川口:そうなんですよね。
田野さん:そうすると子供たちも家を汚さずに大切にしようなんて言う気持ちになるのかもしれないですね(笑)
川口:そうですね、夏休みなんかはいいじゃないですか?お子さんが自分の家のペンキ塗りを体験するってのはいいことだと思いますよ。
田野さん:なるほどねぇ。
ぜひぜひ皆さん、まず塗りの作業の前に契約書という事になるわけですが。
契約書は万全ですか~?そのあたりは確かめていただきたいと思います。
第33回放送分
- 第33回-1:リフォームアドバイザー
- 第33回-2:契約書で気を付けること
- 第33回-3:積極的にかかわろう!
- 第33回-4:契約の大事なポイント