塗魂ペインターズ
朝一番 私は職人さん達に こう叫んだ!
「塗魂」とは、全国の塗装屋の親方が集まり結成したボランティア団体「塗魂ペインターズ」の事である。
お困りの人から要望があれば、日本全国どこであろうと出向いて行き、無償で塗装を行う純粋なボランティア団体の事である。
その塗魂ペインターズが岡崎市に来る。
愛知県立岡崎聾学校にボランティア塗装にやってくる。
岡崎聾学校といえば、私が育った岩津地区にある学校だ!
私の母校、岡崎市立岩津中学校のスグ東側にあり、
私が幼少の頃より遊び回った場所にある学校である。
そんなところに塗魂ペインターズが来てくれるとは!
喜びが半分と、私の地元なのに何もしない自分への
苛立ちとが心の中で入り混じっていた。
塗魂ペインターズといえば
日本の塗装業界でも注目の組織である!
塗装に命を懸けた男達の集団なのだ。
そして何より会員みんなの団結力が半端じゃない事は、業界の情報誌やホームページなどで知っていた。
「どうする川口!!やっぱり会場に行くべきだろ!」
自問自答を繰り返す。
しかしボランティア会場には行けなかった・・・
心の踏ん切りが付かなかったのだ 臆病者め!
その日から数日間。私の心は曇ったまんま。
私の地元、岡崎でのボランティアだったのに岡崎の塗装屋である私が何もしなかった事。
それを心から悔いた・・・そして悩んだ。
「よしっ!今度は俺が全国を行く!」
私は塗魂への入会を決心した!
岡崎でのボランティア活動の恩返しも含め、今度は誰かの為に私が力を貸す番だ!!
そして塗魂のメンバーになり、
私はこの組織の暖かさと精神に驚愕した。まるで違うのだ。
私が生きてきた価値観とはまるで違う・・・。
会長を筆頭にトコトンまで人道的競争を追及する姿勢。
そして何より過去に出会ったことのない心の大きな男達!
良かった!塗魂ペインターズの仲間になってホントに良かった!
私は誓う。
塗魂ペインターズの男として誇りをもって生きてゆく事を。
塗魂に不惜身命であり続ける事を。
有限会社川口塗装