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行列のできるマイホーム塗り替え相談室

水は住宅にとって一番の天敵!

2019.09.11 2019.09.18
ラジオ

【第52回-2放送分】

水は住宅にとって一番の天敵!

田野さん:今の暑い時期に気になるのが「機能性の塗料にすれば良かったな」とか「機能性塗料を塗りたいな」って方が多いと思うんですけど。

川口:田野さんもちゃんと頭の中に記憶されているんだね!

田野さん:だって暑いもん(笑)

川口:そうだけど、このラジオももう5年?もっとか。

「この人は聞いとんのかなあ?」って思うことがあったんだけど(笑)

田野さん:あはははは!(笑)

川口:「機能性の塗料」なんて言葉が田野さんの口から出てくると嬉しいですね。

田野さん:もうね、2階は本当に暑い!

川口:暑いよねー。

暑さを軽減させる「断熱塗料」というものを塗るとやはり効果はあると思います。

田野さん:年数で言うと機能的な部分はどのくらい持続するものなんですか?

川口:これは商品によっても全く違うんですけど、俗にいう断熱塗料でいうと10年以上は機能が続きます。

田野さん:じゃあ、一度塗ってもらえばしばらくは安心ということですね。

川口:10年以上は安心だと思いますよ。

田野さん:ただ最近は雨もひどいし、今までの雨の降り方と違うじゃないですか?

川口:うわあ、田野さんってちゃんと勉強してるんですねえ・・・。

田野さん:いやいや(笑)

川口:素晴らしいです。

その通りで、これは我々が5年前から言い続けているんですけど、日本の気候が変わってきていて今は昔の日本とは違うんだよ、と。

異常気象が3年も続けばこれはもう通常気候で、そうすると今の日本の気候は昔とは違いますから。

ゲリラ豪雨や夏の暑さ、日の強さ、これも昔では考えられないくらいです。

ですから、昔は「○○塗料が10年持っていた」とうのが、おそらく今は7~8年でダメになっていくでしょうね。

田野さん:気候が変わるにあたって、塗料屋さんもどんどん合わせて新しいものを開発されたりしているんですか?

川口:気候が変わるにつれてというよりも、塗料メーカーさんも出し尽くしちゃっているんですよね、ほとんど。

だから金太郎飴みたいなのばかり作っているんですよ。

切っても切ってもみんな一緒っていう。

でも、その中で丈夫さを追求するために一生懸命研究をされていますよね。

田野さん:なるほど。

本当に最近は暑すぎるので、悩んでいらっしゃる方も多いと思うんですけど。

川口:その通りです。

田野さん:もうひとつ悩ましいのが、台風。

川口:台風ねー。

今までは9月だったでしょう、台風がくる季節って。

でも今は8月にバンバンきてるでしょう?

田野さん:今日もまさに九州あたりは荒れているようですけども。

川口:ねえ。

当然台風がくれば住宅にとってのダメージがどこかで必ず出てくると思います。

田野さん:塗装は強い雨ではそんなに痛まないんですか?

川口:うん、そんなに痛まない。

田野さん:強い日差しのほうがダメージが大きい?

川口:うん、強い日差しのほうがダメージがあると思う。

ただ、何度も言うように日本の住宅は壁の内側に水が入ることが一番のダメージなんです。

だから強い雨が降っても壁の中にしみ込まない塗装をしていれば何も問題ないです。

でも、わずかにシーリングが切れているとか、塗装の防水機能が全くなくなっているとかだと、大雨が降った時に水が家の中に侵入してしまう。

こうなると家にとって、ものすごいダメージなんですよね。

田野さん:家の中に水が浸入してしまうというのは、私たちは何で分かるんですか?

川口:雨漏り以外は見た目では分からないです。

でも、水を絶対に入れてはいけないんです。

以前も話しましたけど、昔の法隆寺なんかは1200年も建っているでしょう。

あれは建物に水が入らない工夫をしてあるわけなんですよね。

軒先が何メートルもあって長いので、大雨が降っても雨が壁にかかりにくいんです。

あとは土台。

土の中の水分を柱が吸い上げないように、石の上に柱を建てていますよね。

こういう水に濡れない工夫がしてあるので、法隆寺などのお寺は1200年も形を変えずにあるんです。

だから水は住宅にとって天敵で、一番ダメなのが雨の水を家の中に入れてしまうことです。

田野さん:雨漏りであればどこからか水が入ってきているって気づきますけど、雨漏りもせずに静かにひっそりと忍び寄ってこられると私たちは分からないですよね。

川口:素人さんだと分からないですよね。

田野さん:でも、痛んでいるということですよね?

川口:内側からどんどん痛んでいきますね。

田野さん:これを防ぐには、定期的に検査したほうがいいんですか?

川口:まあ検査のしようはないですよね。

我々は高感度赤外線っていうカメラを持っているので、一軒一軒外からカメラをあてればどれだけ水が入っているかというのは分かるんですけど、一般のお客様は自分の家に水が入っているのか入っていないのかというのは分からないですよね。

田野さん:じゃあ痛んでいくのを待っているしかないんですか?

川口:やはり業者による定期的な検査が必要です。

例えば住宅であれば一般的に言われている10年に1回塗り替えを業者に頼むのがいいです。

10年ごとに見てもらうのが一番良い。

見てもらって悪くなければ別にやらなければいいんだから。

田野さん:見てもらって、その時は水が家の中に入っている入っていないに関わらず塗り替えをしてもらいますよね。

川口:うん。

田野さん:そこから10年は大丈夫だから、ある程度濡れてしまっても諦める?

川口:諦める?(笑)

田野さん:あ!それ以上入ってこなければ大丈夫?

川口:入ってこなければ大丈夫ですよ。

だから塗り替えをして3~4年経ってコーキングが切れているとか、色がとんでいるとか、そういうおかしなことがあればすぐ業者さんを呼んでもう一度見てもらわないといけないですよね。

田野さん:日頃からちゃんと家を見ておくってことが大事ですね。

川口:そういうことですね。

自分の家に関心を持つのが一番大事です。

田野さん:アパートやマンションでも一緒なんですか?

川口:全く一緒です。

田野さん:ただ工事するのが大家さんとかになる、と。

川口:そういうことですね。

田野さん:色々なお家のタイプがあると思うんですが、お家によって気を付けるポイントや場所って違ったりしますか?

川口:専門的なことをいうと時間が足りなくなってしまいそうですけど、どんな家であろうとまずは自分の家の窓まわりにシミがないかだけは見ておくといいと思います。

雨が入っている入っていないというのを自分で見れますからね。

家の中から窓まわりをグルーっと見て、クロスが剥がれていないか、シミができていないかを見るだけでも違うと思いますよ。

田野さん:じゃあ、そういったところで細かくチェックするしかないということですね。

川口:そういうことですね。

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