年末年始の塗り替え事情
【第35回-2放送分】
年末年始の塗り替え事情
田野さん:なんかちょっと勝手なイメージなんですけど、「俺はこのやり方だ!!」みたいな職人さんはいないんですか?
川口:いやあ、それがね、実はいるんですよ。
僕も大概ジジイですけど、僕も含めて年配の職人さんは、やっぱりこう、頑固というか。
「私はこのやり方で30年ペンキ塗っているからいいんだ!」とかいう感じで簡単に解釈してしまうと最近の塗料についていけない。
そんな職人さんも中にはいますよね。
田野さん:柔軟な考えも必要なんですね。
川口:そう。
その通りです。
要は、勉強を怠ったらいけない、ということなんでしょうね。
田野さん:なるほどね~(笑)新しいものが出てくると私たちは嬉しいんですけど、塗る方にとってはちょっと大変なところもある、ということですかね。
川口:そうですね。
田野さん:なるほど。
冬には冬用のプライマーみたいなものがあって、ということですね。
でも、じゃあ、冬になると寒いだけじゃなくて日が暮れるのも早いじゃないですか。
夕方なのにもう真っ暗とか。
そうすると作業時間が短くなっちゃうのかなと思うんですけど。
川口:そうなんですよね。
例えば、真夏の暑い時なんかは、水分補給や体を休めるために30分位休憩をとらないといけないんですよね。
それが冬場になると、やはりもう5時過ぎ位になると暗いですから、休憩時間を10分に減らしたり、お昼の休憩を夏場には1時間とっていたところを30分にしようか、とか。
あんまり長引くとお客さんにもご近所の方にも迷惑になっちゃうので、なるべく予定通りの工期で終わるように、いろんなことを考えながら仕事をしていますよ。
田野さん:照明つけてまではやらないんですか?
川口:うん、照明つけてまではね。
室内ならいいんですけど、やはり外の塗装となると、暗くなるとどこを塗っているか分からなくなってくるし、気温も下がってきますからね。
塗装にとっても良くないですし。
田野さん:あ、そうですねー。
でも、まあ期日があるということは頑張って塗らないといけないというか、終わらせないといけないですよね。
川口:その通りなんですよね。
そうなると、お昼休憩を減らすとか、午後の休憩をなくす、とかしないといけないんですよね。
いろんなことを考えながら進めていますよ。
田野さん:年末にも工事があるじゃないですか。
そうすると、工期押しちゃったらお正月をまたいじゃったりとかもあるんですか?
川口:うーん、これはね、新築の現場なんかだとお客様が中に住んでいないから別に足場を組んだまま年越しっていうのは当然あるんですけど、リフォーム、塗り替えにおいては、やはりお正月に足場が掛かっていると、やはり中に住んでいる方がストレスを感じるじゃないですか。
ですから、遅くとも28日までには足場を解体してお正月を迎えていただくと。
そういうのを心掛けていますけどね。
田野さん:一般の家だと、やっぱり年末年始は足場がなくて綺麗な状態で・・と思うんですけど、逆に、会社や工場なんかは、お正月休みだからお正月にやってくれ!みたいな所もあったりするんじゃないですか?
川口:いやー、よく知っていますね。
全くその通りで、社員さん達が休んでいる間に工場の中を綺麗にしてくださいって言う企業さんは沢山いらっしゃいます。
田野さん:え、じゃあ川口さんお正月休みは・・?
川口:お断りしています(笑)
田野さん:あはは(笑)
川口:正月くらいは休みたいですよね~。
田野さん:そうですよね。
川口:でもね、いや僕はやるんだ!っていう立派な職人さんも沢山いらっしゃいますよ。
田野さん:てことは、年中関係なく、いつでも塗ることが出来る仕事なんですね。
川口:そう。
元旦だけ休んで2日から仕事っていう塗装職人さんも昔からいらっしゃいますよね。
田野さん:でも結構、一般の方たちが休んでいる時だからこそ!という工事ってありますよね。
塗装も含め、工場なんかはね。
川口:その通りなんです。
大きい企業になれば尚、ありますよね。
田野さん:でも川口さんはお休みなんですよね?
川口:私はね、お休み!(笑)
田野さん:ちなみに、何日から何日までお休みなんですか?
川口:一応予定としては、29日から1月4日くらいまで休もうかなと思っています。
田野さん:思っているんですね(笑)
川口:そう思っているんですけど、職人さんがもうちょっと休ませろと言ったらちょっと考えますけど。
田野さん:ああ、なるほど。
川口:まあ、一応5日からやろうかなと思ってますけどね。
第35回放送分
- 第35回-1:塗料も日々進化しています
- 第35回-2:年末年始の塗り替え事情
- 第35回-3:雨漏りが増える時期って?
- 第35回-4:塗魂ペインターズは海外でも活躍しています!