残念な手抜き塗装職人の実態!
職人と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?
あなたが、この言葉を聞くと・・・
『頑固一徹』、『無口』、
『男気』、『仕事が命』、『こだわり』・・・
このようなイメージが浮かんでくるのではないでしょうか。
でも、現在このようなイメージの塗装職人さんは、あまり見掛けなくなりました。
非常に悲しいことですが、今の時代、
「手抜きしてでも儲ける」という
職人さんや工務店さんは沢山います。
「手抜き」それは「目に見えない部分の手間を省く」こと。
そして、この「外壁塗装業界」でも、
低価格をキャッチフレーズに「ばれなきゃいいか」と
「目に見えない部分」の手間を省く事で儲けを出している職人や
工務店があるのです。
外壁塗装の工程をごまかすこと
最も簡単に、確実に出来てしまう「手抜き工事」の方法が
「外壁塗装の工程をごまかすこと」です。
どういう事か、図を使ってわかりやすくご説明しましょう。
左の図、一番左のグレーの部分が家の壁です。要するに外壁ですね。
そして左から2番目の黄色の部分が下塗りです。
トタンの場合だと、サビ止めを塗りますし、サイディングボードの家だとシーラーと言われる下塗り材などです。
ここまでは、見た目で分かる塗装工事の工程になりますので、
作業をごまかす事はできません。
問題は、左から3番目の紫色の部分で、『中塗り』といわれる工程です。
この中塗りは上塗りの塗料と同じものです。
色も一緒のものですから、中塗りは塗ったかどうか
見た目で判断することが出来ないのです。
これが『手抜き工事』の実態です。これは、とんでもないことです。
お客様を騙す行為です。
しかし、下請け業者のあいだでは、慢性化している事実。
中には元請業者からの指示でやらされる場合もあるくらいです。
でも、一般のお客さんは、まさか自分の家が、
そんないい加減な手抜き工事をされているとは思いませんよね。
契約時には、「安くしますよ」なんて調子のいい事を言っても、
外壁塗装工事がデタラメなら、何の意味もありません。
このようなからくりは人を馬鹿にしたような手抜き工事なのです。
「安物買いの銭失い」この言葉そのものです。
数年で塗料がはがれたというトラブルは手抜き工事が原因!
プロの視点から言わせてもらうと、外壁塗装の工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3工程が絶対に必要です。
しかし、先述したように「中塗り」と「上塗り」は、同じ塗料で同じ色ですから、1回塗ったのか、2回塗ったのかはプロの私達ですら、見た目では判断するのが難しいのが塗装工事なのです。
この手抜き工事が表面化し、目に見えるようになって現れるのは数年後のこと・・・。
つまり1回塗りは本来の塗料の性能を発揮できませんから、寿命も半分になってしまいます。
しかし、塗装工事直後の見た目は、ほぼ一緒なのです。
私のところにも
「たった3年〜4年で塗料がはがれてしまった!」といったトラブルがあるお客様からご連絡を頂くことがあります。
前回の塗装工事の時期などもお伺いしながら無料診断を行います。
もしかして・・・?と気になる方。お早目の診断をおすすめします。
塗装期間でごまかす手抜き工事の手口とは
手抜き工事をする塗装業者さんの目的は単純に人件費を減らす事と材料費を減らす事です。
愛知県の場合、塗装職人1日の日当を18,000円〜20,000円で計算します。
つまり工事期間を2日間を減らせれば40,000円分の人件費の削減が出来るわけです。
塗装の工事期間が短くなる理由
また、お客様においては1社だけでなく2~3社の塗装業者を比較検討されることだと思います。
例えばですが、塗装プランを提案されて同じ塗料なのにA社は12日間の塗装工事期間なのにB社は9日間とでてきたら疑問に思いませんか?
塗装業者に説明をもとめると、きっと「うちの職人は熟練の職人ですので仕事が早いのです。」と答えると思います。職人の技術で塗るスピードが変わるので事実なこともありますが見極めは難しいですよね。
または日数を正常の12日間の工期にし、塗装職人の人数を減らしてごまかすこともあります。
こうして、人件費を減らして利益を少しでも多く確保しようとする塗装業者も残念ながらあります。
そして材料費の場合、3回塗りを2回塗りにごまかす事で約40,000円分の材料費が減らせる訳です。人件費と材料費と合わせて80,000円が浮くという事なのです!
しかも工事期間を5日間も減らす業者ならかなりの金額を減らせる事になります。当然、塗装の品質は格段に落ちますので、本来の塗料の性能が発揮できず3年程度で塗膜が色褪せたり剥がれたりするでしょう。これが塗装期間でごまかす手抜き工事です。