外壁のコケやカビの正体は細菌でした!
【第46回-2放送分】
外壁のコケやカビの正体は細菌でした!
川口:で、最近は日本で苔が生えるというのはね、実は細菌なんですよね。
苔とかカビというのは。
菌の種類。
田野:ええ!?
川口:そうなんです。
それで、日本の塗料っていうのは細菌に対するすごく基準が緩いんです。
甘いんです。
田野:え、厳しいんじゃなくて甘いんですか?
川口:そうなんです。
甘いんです日本はね。
それで防カビ塗料というのを買ってきて塗ってもその防カビがあまり効果がないんですね。
ですから我々はどうするかというと世界基準の防カビ剤を塗料の中に混ぜる。
どれくらい混ぜるのかというと湯呑一杯分の薬品を混ぜる。
田野:はい。
川口:こうすることによってものすごく効果が高まるので10年位、苔やカビや藻が生えたりしない壁を作ることができる。
田野:日本って湿度が高いですからカビなんかどう考えても生えるじゃないですか。
川口:うーん、そうだね。
田野:なのに甘いんですね、基準が。
川口:すごく日本は甘いんです。
防カビに関してはね。
あの~、日本の普通の住宅に入る細菌って17種類くらいあるんですよね。
田野:ちょっと待って。
川口さん、それどういう事ですか、家の中?外?
川口:外。
外に生える苔だとか細菌の種類がね、だいたい日本の家屋に生える菌は17種類くらいあるんです。
田野:知らない間にいるんですね(泣)
川口:その中で日本の防カビというのはね、その17種類の菌の中の3種類くらいに効果があると防カビ剤として売っていいという認可が下りちゃうわけ。
田野:全然ダメじゃない!
川口:全然ダメなんですよ。
だから我々はどうするかというと500種類や700種類に効くような世界基準の防カビ剤を塗料の中に混ぜて塗るんです。
そうすると10年間くらいびくともしない、すごく丈夫で菌を寄せ付けない塗装の壁が出来上がるということなんです。
田野:へええ、でもちょっと私、最近、地球や環境にやさしい生活を志しているんですけど、そういった薬剤を使用するのって体に悪かったりしないんですか?
川口:この防カビ剤はどこに使われているかというと、外科病棟の手術室の中や給食センターの調理場の天井や壁などに塗られているくらい体には安全なものなんです。
田野:ああー!じゃあ本当にいいことずくめですね。
川口:そうなんです。
それを塗料に混ぜてあげるだけなんですよね。
そうすることによって今までカビだとか苔に悩まされていた外壁が、全く何にもなく綺麗な状態を10年位保つことができる。
こういう防カビ剤も実際に販売されています。
田野:カビって見た目でわかりますか?
川口:うん、わかります。
黒い点々になっています。
田野:あ、じゃいまあれかなっていうのが思い浮かばないっていうことは家の壁にはもしかするとないかもっていうことですか?
川口:ないんでしょうね。
多いのはやっぱり緑色の苔。
田野:ああ~そうですね~。
川口:でもね、屋根の上、ひょって上がると結構黒色の点々が生えていることが多いですね。
田野:あ、見えないところに。
川口:(笑)見えないところというかね、ま、どちらかというと塗装が痛んでいるところにある。
そういうことです。
田野:苔があったらどこかにカビもあるかもしれないよということですね。
川口:探したほうがいいですね。
田野:あ~これはそろそろと思っている方も多いかと思います。
ぜひ皆さんも自分のお家に苔がないか探してみるといいかもしれないですね。
なんか見慣れるとね、わからないんですよ。
苔って。
川口:見慣れるとわからない(笑)。
それは?
田野:久しぶりに家に帰ってきたときに、うわここ、こんなに汚かったっけってびっくりするんですけど、毎日帰ってるとわからないですよね。
川口:あー、じゃあ、たまに帰りましょうかね。
田野:あ、たまに(笑)
川口:ね~(笑)
田野:皆さんもぜひお家のまわりをよく見て探していただきたいと思います。
主にどんなところですか?
川口:やっぱり北側が多いですよね。
田野:日が当たらないところ…
川口:日が当たらない北側のエアコンの室外機の裏とかね、ああいうところに苔が生えているかもしれません。
田野:はい。
それから、基本的なところなんですけど、これから梅雨になって夏があって、エアコンないと嫌な季節じゃないですか。
川口:そうですよね。
田野:塗替えする時ってエアコンの室外機って動かさないといけないんですか?
川口:動かさなくて大丈夫。
塗料が落ちても汚れないようにビニールをかぶせてくれたりしますから何も動かす必要はないですよ。
田野:でも苔とかが室外機の裏にあるかもしれないんですよね。
川口:うん、でも室外機は壁とピタっとくっついているわけではないですからね。
やっぱり隙間が15cmや20cmあるでしょう?そうしたらそこへ水で洗って塗装する時はちょっと前へ10cmくらいずらして充分塗れるスペースが確保できますので。
田野:そうなんですね!隙間に手を入れて塗ってくださるということなんですね。
川口:その通りです。
第46回放送分
- 第46回-1:外壁の寿命はメンテナンス次第!
- 第46回-2:外壁のコケやカビの正体は細菌でした!
- 第46回-3:最近の塗魂ペインターズの活動は?
- 第46回-4:見積もり前に家の状態の調査をしてもらう事をお忘れなく